2023年度

本年度スローガンslogan

ご挨拶greeting

第61代理事長

池田 耕己

2020年から相次ぐ自然災害や新型コロナウィルスによる感染拡大は、私たちにこれまで当たり前と感じていたものを考え直す貴重な転換期となりました。
人々がこれまで経験したことのない状況の中で、行動が変容し、価値観までも変えるという変換期に私たちは今、立たされています。

このような変換期の中、1963 年に日本青年会議所の認証のもと、全国で251番目に承認された小野田青年会議所は諸先輩方の活動と情熱によって私たちに受け継がれてきました。
その努力と熱い情熱により2023年に小野田青年会議所は創立60年目という大きな節目を迎えます。ここまで小野田青年会議所が歩み続ける事ができたのは共に歩んでくださった地域や多くの方々の支えがあったからだと感じています。

なにより、半世紀以上にわたり築き上げられてきた歴史と伝統は私たちにとって、かけがえのない財産であり、自信と誇りでしかありません。
あらためて、60周年を迎える事が出来ることは感謝しかありません。これまで小野田青年会議所の活動にお力添えいただきました皆様、そして新たに出会える皆様に会を代表して御礼申し上げます。

地域に感謝し、求められる団体へfirst

青年会議所の活動の原点はどこにあるでしょうか。それは活動をさせてもらう事の出来る地域がある。と言う事が大前提にあると考えます。
これまで私たちは、常に社会情勢に目を向け、まちの活性化、青少年の健全育成などの事業展開し、まちに無くてはならない団体になれるよう務めて参りました。

しかし、2020年から流行した新型コロナウィルスの影響により、当たり前に開催していたお祭りやイベント等が無くなり、このまちから笑顔や活気が無くなりつつあるのが現状です。「楽しかった」「次はいつあるの?」そんな子ども達からの一言が私たちの活動の励みになっていたのを忘れてはなりません。

どんな難しい時代でも最高の創造と最大限の手法で事業展開していくのが私たちの使命ではないでしょうか。
そのためには私たちが活動できることに感謝し、地域の皆様から求められる事業展開をすることが「明るい豊かな社会の実現」に近づけると考えます。

60周年の先を見据えた組織創りsecond

60年前の発足時の諸先輩達は今も尚、小野田青年会議所が在りつづける事を想像し活動をされていたでしょうか。
もしかしたら想像されていなかったかもしれません。それは私たちが今60年後の組織の在り方を想像出来ないからです。青年会議所の思想は常に地域の成長にあります。

地域の成長を望むからこそ、強い組織として維持が必要となります。組織を担うのは人であることは間違いありません。
青年会議所に入会しても会員としての自覚が無ければ会員としての資格は無いに等しいと言えます。

青年会議所は、社会的な責任を自覚した青年の集まりであり、その自覚こそが多くのJC運動をつくりだす起点でないといけません。
その一方で、会員の視点に立ってみると、いつも家族や会社の理解と活動を共にする仲間の支えがあってJC活動を行う事ができます。

JC活動をする上で受けた恩を忘れることなく、感謝の気持ちを胸に会員一人ひとりが常に自己成長の意識を持ち、個々の成長や組織の成長、そして地域の成長につなげることができると考えます。
つまり、青年会議所の会員であるという誇りを持ち1年間活動をやり遂げる事が10年先の活動に繋がっていくと考えます。

人を成長させる事の
出来る人財への
育成と増強third

私たちの運動は、到底一人の力で展開することができません。
組織としての役割をメンバー一人ひとりが理解し機能してこそはじめて力が発揮できます。

組織の力を最大限に発揮するためには、場面に応じてリーダーシップを発揮する者と、それに対しフォローする者がいる組織にならなければならないと私は考えています。

その為にも、このまちのリーダーを目指す私たちは、同時にフォロ―していく力を学ばなければ真のリーダーにはなれないと考えます。

決して上からの指示を待つだけでなく、組織に対して自律的かつ主体的に行動すること、
なにより私たちがJCにおいて活動する際にも年齢や入会歴の長さは関係なく、それぞれの立場でやるべきことに能動的に取り組んでいけば必ず成長に繋がります。

組織の目的のために自分がどうすれば効果的に作用するのかを考えて行動できる力が備われば、個々の能力の向上とともに組織全体の底上げにつながると考えます。
その為には、会員拡大を常に意識し切磋琢磨できる仲間の増強を会員全員で取り組んでいく必要があります。

戦略的な情報発信fourth

私たちは地域をより良くするために様々な運動を続けております。
しかしながら、私たち小野田青年会議所がどのような組織で何を目的に事業を行っているかを知らない市民の方も多く、認知度は低いのが現状です。

ソーシャルメディアであるSNS等情報発信の手段が多様化していく中で、私たちはまだ戦略的に使いこなせてはおりません。
私たちの運動をより迅速に、かつ戦略的に市民の皆様に伝播していくためには、事業の内容や対象を明確にし、その目的を地域等へ分かりやすく発信し共感を得るとともに、
組織内外における連携をより強固にすることで今後も求められる組織へ繋げていけるものだと考えます。

最後になりましたが、青年会議所の三信条である「修練・奉仕・友情」は今の時代難しい表現なのかもしれません。
ですがこれこそが最大の自己研磨であり、青年会議所だと思います。

いつの時代も明るい豊かな社会の実現に向け先輩諸氏が挑戦してきたからこそ、今の私たちがあります。

今の私たちは家族、会社、地域の支えがあって活動が出来ています。
周りへの感謝を忘れずに、40歳までという限られた時間があるからこそ、自らに重荷を課し、失敗を恐れず成長の糧と出来る様に、難局に挑戦し続けて参ります。

活動写真activity-photos

創立60周年記念式典・大懇親会

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