2012年度

本年度スローガンslogan

ご挨拶greeting

第50代理事長

石田 武司

2011年3月11日、東日本大震災という凄まじい地震と津波により多くの人命を失うという悲劇が起こりました。

これまで、日本ではバブル崩壊から始まりリーマンショックという経済危機に対しても、なんとか日本の底力により経済回復を感じられるようになってきましたが、今回のこの震災は今までの経済的な打撃よりも日本という、そのものが絶望的と感じられるまでの出来事であったと思います。

しかしながら、震災より直ぐに日本国民の多くが立ち上がりました。

全国の多くの人々が今回の震災により被災した地域に対して迅速な援助を開始したのであります。

「他人事ではない」同じ日本国民であるならば当然という言葉では表しきれないこの多くの日本国民の支援及び救助が海外のメディアで放送された時に「日本人はなんてお互いを助け合う心を持っているのだろう。なんて優しいのだろう。」と放送されているのをテレビで見た時に日本人の心はまだ健在で「必ずこの東北は復活するはずだ」と感じられるようになりました。

青年会議所の東北メンバーの多くが被災していると思い、全国の青年会議所会員が東北の現地に赴き、これまで多くの支援物資の配給や救援活動を行なってきました。

「もういいだろう」ではなく「まだ何ができるのか」今の日本にこの気持ちがとても大事だと感じられずにはいられません。

今回の震災をきっかけに、多くの人々が自分の事だけではなく、他の人の為にも手を差し伸べられるということを再確認したと思います。

震災以降、日本の経済は以前より混沌とする先の見えない未来となり、多くの国民が東北だけでなく自分自身や家族、そして仕事においてまで不安を大きく抱くようになりました。

東北復興のために私達国民ができるのは、まずは各地域の経済を発展させていくことであり、自分だけでなく他の人々にまでも沢山の手を差し伸べ、人が街が共に発展していくことを目指すことではないでしょうか。

諦めない心slogan

先ほどからの震災の件からもありますように諦めては駄目だと考えます。

諦めればそこで終わりであり明日は来ません。

私達、社団法人小野田青年会議所は本年度15名のスタートとなりました。

昨年は多くの方々のご協力により5名の新入会員が増えましたが、残念なことに2011年度は5名の卒会者がいたことで会員の増員までには至りませんでした。

5人の卒会者がいましたが新入会員が増えたことで新しい雰囲気広がり、今後の青年会議所活動においても気持ちを新たに頑張っていくことができると考えます。

多くの方々は、「たった15名なのか」と思うかもしれません。

しかし、この考えは間違っていると思います。私は「まだ15名もいる」と考えております。

ここ近年の私達の会員数は、少人数のままで会員の増加は非常に厳しい状況ですが、青年会議所を40歳で卒会が必ずあり、会員が減っていくことは間違いない事実です。

そのような中で青年会議所活動をしていくうちに、数年後の会員が減った小野田青年会議所を想像してしまいがちです。

その中で毎日活動をしていましても、無意識の中で「会員は増えない」「青年会議所活動は大変だから人を誘えない」、他にも色々な負の意識が大きくなっていると考えます。

確かに会員減少を毎年のようにしていけば、このような雰囲気になってくるのも理解できますが、これからの青年会議所を創っていく私達がこのようなことで、新しく青年会議所に希望を持つ人が現れるでしょうか。

まずは私達現役会員が、これまでの小野田青年会議所を創ってこられました先輩諸兄の伝統と歴史に深く感謝し、更には青年会議所の三信条であります「修練」「奉仕」「友情」にのっとり、「明るい豊かなまちづくり、ひとづくり」の理念のもと、自分達の青年会議所活動を見直さなければならない時だと考えます。

これらの考えが、会員減少をするなかで薄れていき、青年会議所の存在意義、新入会員からの期待というものが無くなってしまい会員拡大ができない大きな原因とも考えます。

私達は、私達自身が本当に青年会議所活動を本気で頑張り、将来への入会するであろう人達へ自信を持って青年会議所を伝える義務があります。

まだまだこのような世の中であっても可能性は数多くあると考えます。

一人では無理であってもまだ15名の同じ仲間がいます。

この仲間が「多くの心を一つの心に」することで、きっとこの小野田青年会議所へ新しい会員が入会してくれると信じます。

諦めないことは、未来の小野田青年会議所があることと同じです。

一心となるslogan

「一心」とスローガンを掲げさせていただきました。

この「一心」に込めた想いは、ただ「青年会議所会員と仲良くしていこう。」ではございません。

その部分も多少はありますが本来の意味は、これまでの小野田青年会議所であるために、青年会議所活動の意味を正しく理解し、年間をとおしての事業等においても、三信条や理念に沿った展開をする必要があります。

全国的に会員減少が叫ばれるなかで、多くのLOMにおいても会員一人一人の質の向上が求められるようになりました。

個人のスキルの質ではなく、青年会議所会員としての質が求められているのです。

そして質だけではなく、それぞれの会員が深い絆と信頼と友情で結ばれることができるのなら、その青年会議所はいつまでも健在であると考えます。

私達、小野田青年会議所も今一度、これまでの伝統と歴史を振り返り、そしてこれからの将来への活動を深く考え、小野田青年会議所会員が「一心」となるべく心を揃える必要があります。

小野田青年会議所であるために、今までより更なる自身の向上を求め、他人に対しても優しさと友情を持ち、常に明るく積極的かつ行動的にいきましょう。

変わらないために変わる「変わらないために変わる」これは公益社団法人日本青年会議所2012年度会頭井川直樹君のスローガンです。

私の「一心」というスローガンの意味と重なる部分があるので引用させていただきました。

青年会議所の三信条や理念は不変のものです。

しかし社会情勢は、いつも生き物や川の流れのように変わっていきます。

その中で人も常に変わっていかなければなりません。

日本の復興もそうですが、青年会議所の中で考えてみても現在の会員数は、非常に少人数となっており、一つの事業を成功させるのも非常に時間と労力が必要となっています。

そんな中、仕事も大変、青年会議所活動も大変、という雰囲気が当たり前のように出来上がり気持ちのどこかで、「自分がやらなくても誰かがしてくれるだろう」「このくらいやればいいだろう」という消極的な考えが蔓延していると考えます。

そうなのです。青年会議所という存在や活動がおかしくなっているのではなく、そこに関わっている私達が変わってしまっているのです。

目的が違っても、小野田青年会議所という仲間であるのは間違いないことです。

一つ一つの事業、青年会議所としての活動、どれをとっても会員の皆が「心を一つ」に行なっていかなくては、小さな事も出来なくなってしまうと考えます。

私たちは今一度、青年会議所活動を見つめ直して、これからの市政や市民の皆様方と関わっていかなければならないと考えます。

自信をもって活動していける小野田青年会議所会員であるために、そしてこれからも小野田青年会議所を将来の仲間に継承していくために、私達は「変わらないために変わり」そして「一心」のもと活動していきます。