2011年度

本年度スローガンslogan

ご挨拶greeting

第49代理事長

山縣 博重

新年明けましておめでとうございます。

皆様が新しい年を健やかに迎えられましたことと心からお慶び申し上げます。

また、平素は社団法人小野田青年会議所に格別なる御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当青年会議所は今年度「継続 ~必要とされる存在として~」をスローガンに掲げさせていただきました。

私たちの力不足もあり、創立以来最も尐ない15名の会員でスタートする2011年度。

今一度私たちの活動を見直し、より魅力ある団体にしたい、そして必要とされる存在でありたい。

未来へ繋がる確かな一歩をともに皆様と歩んでいきたいと考えます。

私たちは現在まで48年にわたり様々な事業を展開させ伝統を受け継いで参りました。

決して人数だけが全てではありませんが、1980年代後半には50名近い会員が在籍していました。

今年度は会員のスキルを磨き、そして皆様に必要とされる事業を展開し、それによって人々の賛同を得、人々が集まって来る魅力のある組織を創ることを目標とし、一年間活動していく所存です。

最後に冒頭にも書きましたが、私たち小野田青年会議所は現在会員が減小しております。

経済も厳しい状況が続いています。

しかし、そのような中でこそ自己を成長させ、信頼できる人間関係を作り、会社をまちを元気にすることが必要です。

その基盤は全て青年会議所活動の中にあります。

良き伝統をしっかりと受け継ぎ、必要とされる存在として一生懸命活動して参ります。

本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

はじめにslogan

社団法人小野田青年会議所はすばらしい先輩方に恵まれ、現在まで48年間活動を続けて来ました。

過去48人の先輩理事長が毎年時代に合ったスローガンを掲げ今日まで前向きに活動してきたことは紛れも無い事実であり、大切な歴史であります。

しかしどの理事長も所信を表明する時、順風満帆な船出ばかりではなかったはずです。

荒れた時化の海に船出しなければいけない理事長も多くいたと思います。

2011年度小野田青年会議所は会員数15名でスタートを切ります。

人数だけが全てではありませんが、過去最低人数であった2008年度スタート時16名を下回っています。

厳しいようですがこのことは紛れも無く変えられない事実です。

2011年度はこの事実をしっかり受け止め、私達に何が出来るかをしっかり考えるよい機会と思い、前向きに活動していきたいと思います。

必要とされる存在として 「私達は誰に必要とされているのでしょうか?」会社では経営の主軸を担うものとして、家庭では家族を支えるものとして必要とされていると思います。

しかし「青年会議所メンバーとして誰に必要とされているのでしょうか?」ひいては「青年会議所と言う団体は誰に必要とされているのでしょうか?」と言う疑問が現在の状況を考えると浮かんできます。

「なぜ青年会議所には人が入ってこないのだろう?」と言うのが入会当時何もわかっていない私の正直な感想でした。

私が入会した5年前も20名弱のメンバーで、「小野田青年会議所は本当に必要とされているのか?」「誰にも必要とされていないから人数が増えないのだろうか?」そんな批判的な疑問ばかりを持っていました。

しかしそんな後ろ向きな思想は活動に集中すればするほど薄れてゆきました。

なぜなら「自分自身が会に必要とされる存在となるべく努力する。」「その努力を続けていけば自分を会に必要とし助けてくれる仲間がいる。

」そのことに気づいたからです。

人にはそれぞれの能力の高い部分とそれほどでもない部分があります。

会員総数15名となりましたが、会員各個人の能力の高い部分を結集し会員全員が協力し合えばこの危機は解決できるはずです。

私は、このことは会員数の問題だけに関わらず全てのことに言えると思います。

「必要とされる団体にはすばらしい人材が入ってくる(会員拡大事業)。」「必要とされる団体のメンバーは地域に貢献をしなければならない(I LOVE SANYO-ONODA)。

」「必要とされる団体のメンバーは優れた人間力を持っていなければならない(会員指導力事業)」やや逆説的ではありますが、団体を構成するメンバーひとりひとりが高い志を持ち協力して活動していくことが小野田青年会議所のこれからの発展につながると信じております。

最後にslogan

組織はなぜ組織として機能しなくなるのか?組織を支えるひとりひとりが組織に甘え、組織に貢献しなくなった時、その組織は衰退します。

しかし組織に属するひとりひとりの個人が自分の甘えの部分を理解しそれを正せば、組織は健全化し個人の力を集結した以上の力を出せます。

わかりやすく言うと組織を健全にするには自分の甘えた部分を理解し改め、ひとりひとりの個人が自分の優れた部分で組織に協力することが必要です。

組織は決して指導者だけのものではありません。

指導者には組織を導くコンパスの役目があるとは思いますが、組織の発展のためにはメンバーひとりひとりの努力と情熱が必要です。

今組織に必要なのは批判者ではなく、組織を良くする為に行動するメンバーです。

私は社会主義者ではありませんが、強力なリーダーが組織を急激に変えて失敗した例をいくつも知っています。

例えばスターリンのソ連、ポル・ポトのカンボジア、毛沢東の中国、どの組織も一気に良くする為に失ったものの方が得たものより多いという結果に終わっているように思います。

かろうじてカストロのキューバだけが、全てとは言いませんがマルクスの考えをほんの尐し実現しているのかもしれません。

それはカストロの朋友ゲバラが尐年兵に言った言葉に全てが集約されています。

「尐年は銃を撃つことで無く、字を読むことで国を変えて欲しい。

なぜなら字を読み、知識を吸収し、自分で考えることが出来なければ新しいバティスタが来たときまた騙されてしまう。

」バティスタは当時の独裁者でカストロとゲバラの革命でキューバを追われます。

この話は「組織は強力なリーダーの所有物ではなく、組織を構成するメンバー全員のものである。

組織を構成するメンバーは組織について考え、組織がいつも良くなるように絶えず行動しなければならない。」という事実を示していると思います。

話を小野田青年会議所に戻します。

「小野田青年会議所は必要とされる存在である。」と固く信じ行動することが全てだと思います。

私達にはこのすばらしい団体を継承し次の世代に渡す義務があります。私達が先輩から教えていただいたことを伝える必要があります。

個性とすばらしい能力を持つメンバーの力を結集し小野田青年会議所が活動していく為、皆様の力を貸してください。